東京競馬場グルメ特集
東京競馬場のグルメを本馬場編と内馬場編に分けてご紹介します。
JRAの競馬場に入居している飲食店は全国チェーンのお店と、複数の競馬場に出店しているお店が中心です。
そういったお店に交じって、個性的な色を出しているお店をピックアップしてまいりたいと思います。
東京競馬場グルメ特集 日吉が丘編
日曜日の早朝に閑散とした京王に乗り、東府中駅まで読書をする紳士淑女は少なくないはずです。
開催日にはあまり問題となりませんが、パークウインズ時は京王本線と競馬場線の乗り継ぎが悪くなることがあります。
府中競馬正門前行きの電車の待ち時間が長くなりそうな日は、東府中駅から歩いて東京競馬場東門へ向かうと良い気分転換になります。
東府中駅から東門への道のりは「東京競馬場への道 その1」に。
やがてメモリアルスタンド東側の取っ掛かりまでやって来ると昔ながらの佇まいで営業している飲食店群が現れます。
ここの目玉は2014年東京競馬場グルメでグランプリを取った戸松です。
戸松さんでは鳥料理がメインで売られていて、もも肉を焼いたものがグランプリを受賞しました。
もも肉。グランプリ受賞料理です。
良い意味でさっぱりとしたオーソドックスな味と表面のカリカリした部分の食感が楽しめます。
ボリュームも十分あり、平均的な胃袋の持ち主ならこれ一つで満足できる量です。
鶏のからあげ。
この唐揚げは、もも肉だけで満足しないでと保温器から訴えてくる存在感のある一品で、紙コップに詰められて美味しそうに並べんでいます。
あっさり味のもも肉とは対照的に、にんにくの効いたジューシーな味となっていて当店の2枚看板商品であると思われます。
戸松さんには最低2回は通って、もも肉と唐揚げの両方をお試しいただきたくのがおすすめです。
東京競馬場グルメ特集 フジビュースタンド東1F
フジビュースタンド1F東側のフードコートは立ち食い形式になっています。
競馬場に来て馬券より先に食事を採る上級者の方々向けに、入場門からフードコートへのアクセス方法をご説明いたします。
東門から入場した場合は、まっすぐフジビュースタンドへ向かい、はじめの自動ドアを入れば到着します。
正門から入場した場合は、渡り廊下を渡り切って、エスカレーターでフジビュースタンド1Fへ下りれば到着します。正門1Fから入場した場合はウオッカ像の方向へ進み、ガラス張りの入り口を入れば到着します。
ラーメン、うどん・そば。
競馬ファンのみならず、多くの来場者からの支持されるメニューが揃っています。
パスタ・デ・ドマーニ 昔ながらのミートソース
こちらのフードコートで人気の高いドマーニさんのミートソースです。
味・量ともに文句無く、ここに大盛のオプションも加わるので、健啖家も納得の一品です。
GⅠの日は行列必至でお昼時に売り切れた事もあり、人気の高さがうかがえます。
府中の直線は長いので騎手は仕掛けを焦ってはいけませんが、府中の食事処は混雑するので、お昼ごはんの仕掛け時は早過ぎる位で丁度良いでしょう。
フードコートに反響する午前中最後のレース実況をBGMとし、賭けていないレースのモニター映像をぼんやり眺めながらスパゲッティにかぶりつく幸福なひとときをお楽しみください。
スパゲッティはテイクアウトもできます。上の写真のように別の場所へ移り座って食べる事も可能です。
こちらのパスタは鶏肉のカレー風味クリームソースです。見ての通り鶏肉の塊がたっぷり入っています。
カレー風味クリームソースはカレー味が強いのかクリームのまろ味が強いのか気になると思いますが、ドマーニのカレー風味クリームソースはクリームのまろ味がやや優勢となった味付けです。
鶏肉のクリームソースにカレー味がホワッと付いたイメージを持っていただけたらと思います。
東京スペシャルみそらーめん
2015年9月にドマーニの2軒隣に東京スタイルみそらーめん・どみそ、がオープンしました。
近年支持率を高めている味噌ラーメンが東京競馬場のグルメコートに登場です。
私は、どみそさんのラーメンは美味しそうだと直感したので、初めてのオーダーからこのお店で一番高額のラーメンを選択しました。
スープは、深いコクとピリリと辛味の効いた濃厚みそ味です。
この東京スペシャルみそらーめんの具材は、スペシャルの名に相応しく、
(1)チャーシュー3切れ
(2)もやし
(3)味玉 1個
(4)のり3枚
(5)唐辛子に漬けたニラ
(6)コーン
の6種類が盛られています。
麺はさほど太くはありませんが、太麺のような強いコシがあり、西日本の麺とは異なる食感を出しています。
味玉はラーメン専門店らしい、しっかり味の染み込んだ半熟卵で美味しいですし、ニラは夜明けの心斎橋で食べた金龍ラーメンを思い出す味でした。
ノーマルタイプのみそらーめんでも十分満足できる味と量です。
なお、どみそさんのラーメンはテイクアウトも可能なので、フードコートのテーブルが埋まっている状態でも注文可能です。しかし東京競馬開催時は行列ができるので早めに食べに行かれる事をお勧めします。
店舗データ
屋号 東京スタイルみそらーめん ど・みそ
本店 東京都中央区京橋3-4-3
東京競馬場グルメ特集 フジビュースタンド東2F~
お昼ご飯を食べ終える頃にはフードコートは食事を求める競馬ファンでごった返しています。
活気づくフードコートから上に伸びるエスカレーターを上ると、座席に戻る前に寄り道したくなるパン屋さんがあります。
Tokyo Cafe&Bakery
Tokyo Cafe&Bakeryさんは、外観の色使いからして競馬場のお店と思えないお洒落なベーカリーショップです。
都会的なサンドイッチが沢山揃い女性にウケる事間違いなしです。
パン屋さんの定番メニューだけでなく、東京競馬場でしか買えない商品も用意してあるのがこのお店の魅力です。
大穴ドーナツと本命ドーナツです。コーヒーは別売です。
上の写真が大穴ドーナツで右が本命ドーナツです。
商品の特徴を申し上げると、大穴ドーナツは大きな穴の開いたドーナツです。もう一つの本命ドーナツは、ご覧のとおり大穴ドーナッツの中に小さなドーナッツが入っていて丁度二重丸のように見える作りとなっています。
洒落ごころの効いたドーナッツは東京競馬場のお土産にも良さそうです。
甘いドーナッツと苦みの利いたコーヒーは、食後の一息にうってつけの名コンビです。
この人形はけやき並木に置かれていた騎手の人形と同じモデルです。
ドーナツを騎手にぶら下げて店の広告に使う発想が斬新ですし競馬場らしさが出て素敵です。それにしてもぶら下がっているドーナツが美味しそうです。
豚や
フジビュースタンドとメモリアルスタンドを結ぶ渡り廊下の手前にある豚やです。
※豚やの隣にあったハンバーガー屋さんロフトハウスは閉店しました。
非開催時にも営業している「豚や」にて、豚かしら串とやらを1串購入。
この画像では確認できないですが、コンパクトサイズなので、メインディッシュではなくビールのつまみとして重宝しそうな料理です。
Turfy CAFE
ターフィーカフェは、トーキョーカフェ&ベーカリーからちょっと離れた所にある軽食コーナーです。
※現在は休業中。再開は未定。
パン生地が主張する昔懐かしい味です。ホットコーヒーとの相性は良かったです。まだ試したことはありませんが牛乳とも合いそうです。
東京競馬場グルメ特集 メモリアルスタンド地下
サントリー
ネオンが眩しいサントリーさんです。
荒井由美のヒット曲「中央フリーウェイ」の中にある有名なフレーズ、
♪右に見える競馬場。左はビール工場。
右に見える競馬場とは東京競馬場で、左のビール工場はサントリーの工場です。
東京競馬場らしさが出ていて好感のもてるネオンです。
ドリンクよし野 もつ煮込み
ドリンクよし野さんは、もつ煮込みと酒類を販売しているお店です。
店の前にもつ煮込みの入った大鍋を見せつけて食欲をかきたてる演出が楽しいお店です。
見た目が美味しそうなもつ煮は、食べても驚きの美味しさです。
しっかり味の付いたもつとスープ。ネギのシャキシャキした食感と香りが旨味を増幅させてくれます。
まさか東京競馬場でこの水準の煮込みが堪能できるとは思っていませんでした。
地方競馬場のもつ煮込みと互角以上の美味しさではないでしょうか。
ビールを飲める人は是非ビールとセットで楽しんでください。抜群の相性です。
キャロットおざわ 焼きそば
キャロットおざわさんは軽食を販売しているお店です。ドリンクよし野さんの右側にあります。ラビット関根さんとコンビを組んでいそうな屋号ですが無関係です。
積み上げられた焼きそばを1パック購入。味は中央競馬らしいバランスの取れた味です。新潟競馬場で食べた味に近く、食べて後悔のしない味です。
メモリアルスタンドのB1Fなので武蔵野線府中本町駅から来られた人は中々立ち寄れない場所ですが、ハイレベルの料理が食べられる場所なので一度試しに訪れてみてはいかがでしょうか。
東京競馬場グルメ特集 馬場内
内馬場に関する話は「場内散歩内馬場編」にあります。
東京競馬場のうまいもんは内馬場にもあります。
もつ煮込みというディープな料理を楽しめる「庵」というお店もあり、内馬場という限られた場所でも個性豊かなお店が揃っています。
朝から夕方まで内馬場で完結できるようになっています。
さて、上の画像は内馬場のとある売店群です。
左からひといき茶屋、馬そば深大寺、パリのオムライス屋さんです。
パリのオムライス屋さん
パリのオムライス屋さんは馬場内で唯一の洋食屋さんです。
オムライスは全国の競馬場でも珍しいメニューです。
こちらのお店のソースはケチャップとデミグラスソースを選択でき、上の画像はデミグラスです。
オム部分をスプーンでカットすれば中からとろりと卵が溢れ出てきました。卵の柔らかい食感にチキンライスとソースを絡めればスプーンが止まりません。
お子様の満足できる一品に仕上がっていますので、家族で遊びに来た場合の有力昼飯候補になるでしょう。
パリのオムライス屋さんでコーヒーとチュロスを購入。
チュロスはスペイン生まれの揚げ菓子で、カリカリとした食感を楽しめます。市販されているチュロスは輪にされたものが多いですが、ここのチュロスは直線です。府中の直線500mを意識した可能性は否定できません。
こちらのチュロスはシナモンが良い具合に効いています。
チュロスに砂糖がたっぷりふりかけられているので、ブラックコーヒーと相性が良いです。
Two Days
全国どこでもTwodays、馬場内にもTwodaysはあります。
年中・・・、といっても2日間ですが、営業時は常に混んでいる軽食ショップです。
東京競馬場グルメ特集 フジビュースタンド西
フジビュースタンド西側のフードコートは、JR府中本町駅からアクセスの容易な場所にあります。
こちらのフードコートには、福三や梅屋といったよその競馬場でもお馴染みのお店と、バーガーキングや京樽といった全国どこでも食べられるファストフード店が入居しています。
府中の名物店戸松さんのチキンはフジビュースタンド西側のフードコートでもお求めできます。
福三と梅屋
福三さんは焼きそば、梅屋さんは日本そばが看板メニューで、どちらも安定感抜群の料理を提供してくれます。
梅屋さんはフジビュースタンド東側にも出店していますが、こちらの場所はパドック前になります。
どちらのお店も中山競馬場でもお馴染みの店で人気の高いお店です。
馬耳東風軒
馬耳東風軒は、暗くて分かりにくいですが、フジビュースタンドの真ん中付近に通っているエスカレーターの両脇の中華料理店です。
ラーメン以外の中華料理が食べたいときにうってつけのお店です。マーボー丼が人気メニューだったと思いますが、その他のメニューも良さそうです。
西海ラーメン
ラーメン西海さんのウリはラーメンですが、掘り出し物メニューはチャーハンです。
付属の汁物はとんこつラーメンのスープになっていて、スープとチャーハンという脇役同士のコンビで食べ応え十分のメニューになっています。