場内散歩 その2
場内散歩その2では笠松競馬場の内側を歩いて発見した個性的なものを紹介していきたいと思います。
最新のショッピングモールでは絶対見られないレトロかつ老朽化し過ぎた建物設備の数々をご覧ください。
笠松競馬場でまず感じたのは天井が低いこと。少しジャンプしただけで頭がぶつかりそうです。床のデザインも今では見かけませんね。
写真の通路を歩いていると、その人の少なさに水沢競馬場を思い出しました。
水沢競馬場にはテレトラックという内装と設備の充実した馬券売り場があり、そこで多くの競馬ファンは楽しんでいました。
笠松競馬場には東スタンド、中央スタンド、西スタンドと3階建てのスタンドが3つありますが、テレトラックのような建物はなく、天井の低い所で皆さん熱狂しておられました。馬券が当たってもジャンプしたらダメっすよ。
訪れた日は2階3階へ上がっていないので、ひょっとしたら上のフロアは綺麗なのかもしれません。
100円単位の発売が当たり前の時代に煌々と輝く100円単位発売の看板。
古い話ですがウインズ梅田は連勝式が500円単位、難波、御堂筋のどちらかは1,000円単位で発売されていて、ファンは高いレートで勝負を強いられていました。
複数のレートで発売しているなら100円単位発売をアピールする意味もあるのですが。笠松では当時100円単位以外の馬券が売られていたのかな?
・・・、まさか1点80円で買うノミ屋が場内をうろついていたとか!?
ケイバのイロハを教えてくれるカザフスタン。
初心者・女性大歓迎。予想情報以外は無料です!お気軽に声をかけてください!
電柱に貼っていたら絶対誰も信用しないでしょうが、ここは笠松競馬場公認の予想師の小部屋です。変な物を売りつけられたり、不当に高い情報料を請求される事はありませんので声を掛けて大丈夫です。
きっとアルマトイ仕込みの予想を提供してくれると思います。どんな予想や。
西日が差し込み神々しさを感じさせる特別観覧席入口です。
公式ホームページを見たら特別観覧席は綺麗なシートでした。
ギロリとダートコースを睨み、全国の笠松競馬ファンに熱いレースを届けているカメラです。カメラ部屋を支える柱が2,3本足りないような。
どこの競馬場でも見かける博打の神様を祀っている神社です。笠松競馬場では勝運神社という、逃げも隠れもしないストレートな名前の神社です。
考えてみるとギャンブル場と神社は相性が良いんですね。ですから競馬場で神社絡みのイベントやってみたら案外上手くいくかもしれません。
たとえば巫女の格好をした若い女の子がその日のギャンブル運を祈ってくれるイベントなんかどうでしょう。若い男性を取り込めるかもしれません。
他のアイディアとして神社名を「追い込み稲荷」「G前差し稲荷」に改めるのはいかがでしょうか。受験勉強にもご利益がありそうなので、受験対策で出遅れた子供を持つ保護者を取り込めそうな気がします。
さあこちらは笠松競馬の真打です。盛岡競馬場のアントワーヌ・ブールデル作の馬像と同じアングルで撮ってみました。
サイズの違いは明白で哀しくなりますが向こうとは工事費用が違うので気にしてはいけません。
さて笠松競馬場の馬像のモデルは競走馬ですが、何という名前でしょうか?
正解はオグリキャップです。
オグリキャップは笠松競馬でデビューし8連勝(笠松では通算12戦10勝)を記録した後の4歳(現表記3歳)春にJRA栗東の瀬戸口勉厩舎へ移籍。
移籍初戦のペガサスS(現在のアーリントンCに相当)で差し切り勝ちを収めると、そこから毎日王冠まで破竹の6連勝。笠松時代の8連勝と合わせて14連勝を飾り、一躍スターホースになりました。
GⅠ初勝利は4歳(現表記3歳)の有馬記念。翌年5歳はバンブーメモリーを競り落としたマイルチャンピオンシップ奇跡の差し切りやその翌週のジャパンカップに強行出走してレコードタイの2着に入る奇跡など、競馬ファンの記憶に残る走りを見せました。
最後の年となった6歳は長期休養明けの安田記念を快勝するも、その後のGⅠを3連敗して、オグリキャップはもう終わったと思わせました。しかしラストランとなった有馬記念では積極的な先行策から奇跡の勝利。最後までファンに衝撃を与える馬として日本競馬史の伝説的競走馬となりました。
次の場内散歩その3ではオグリキャップも駆け抜けた笠松競馬場のダートコースに目を向けていきます。