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場内散歩 その1

笠松競馬場 場内散歩その1 トップ画像

笠松競馬場は古びた建物を前向きに使っている印象を受けます。

 

「維持費用はないで朽ち果てる一方さ。だけど俺たちの働き場所はここやし精一杯頑張るよ。」

というメッセージを感じます。

 

喩えるなら9歳馬の逃げ馬。多くは望めぬがファンを喜ばせ、馬券には絡まないがたまにゴール前まで際どい勝負をする、そんな笠松競馬場を歩いてみました。

 

場内散歩その1では笠松競馬場の入場門を紹介していきます。

笠松競馬場 正門

緩やかな下り坂の底に笠松競馬場の正門の入り口があります。

 

転げ落ち 止まったところが 笠松の門

 

出だしからテンションの下がる構造は何とかしたい所でしょうが、笠松競馬場は木曽川とその土手の間に建っていて、川に向かって海抜が低くなっているので仕方ありません。


川と土手の間に隠れるように存在する様は水沢競馬場に似ています。

笠松競馬場 入口 GIFUマーク

正門から空へ伸びているGIFUの塔。TCKの塔と似ています。

笠松競馬場 正門 笠松競馬所属騎手一覧表

門をくぐり振り返れば笠松競馬所属騎手の一覧表が飾ってあります。意外と沢山いらしゃいますね。

 

帰り際に世話になった(あるいは痛い目に遭った)騎手を覚えてもらう計らいでしょう。

 

南関でも川崎、浦和、船橋では積極的に所属騎手をアピールしています。

笠松競馬場 東門

こちらは東門です。管理人は河川敷の外側の有料駐車場に停めたのでこちらからの入場になりました。民間の駐車場に停めた方のほとんどはおそらくこちらからの入場になると思います。

 

土手の道路から河川敷に降りたところに東門はあります。あまりにも入口らしくない佇まいに、はじめは関係者の搬入搬出口と勘違いしたほどです。

 

河川敷の雰囲気が強調される松の木は取り除いてもいいかもしれません。

笠松競馬場 東門その2

正門と東門の前で競馬新聞は売っています。

 

東門の目前で正門へのルート案内の表示があります。おそらく正門で待ち合わせをしている人の為の表示でしょう。

 

「明日8時に笠松正門なー。」「早いわ。」

 

そんなやり取りがあった時代があったのでしょう。往時の活況を取り戻すのはいつになるか分かりませんが、再び正門で待ち合わせする人が増えればいいですね。

 

話は変わり、管理人が入場する際に、何やかやゴネて金を払わずに潜り込んだおっちゃんがいました。因みに入場料は100円。

 

笠松競馬場では許容されましたが、この手の軽微なズルを今日では許されない世の中になっている気がします。

 

たしかにルールは守るべきものという考えに異議はありません。

 

しかし入場料100円を払ったかどうかで、休日に趣味の競馬を楽しみに来たおっちゃんをとっ捕まえて非難するような社会はどこか息苦しいです。

 

真の悪徳と微細な嘘。前者と後者にはJRAと笠松ほどの隔たりがあるはずですが、だんだんと混同されつつあり、今や合法か非合法かばかり問われている気がします。

 

そのような社会の狭量化に疑問を持ってしまうと、多少のアンフェア、ズッコに寛容な空間に魅力を感じてしまいます。

笠松競馬場 場内散歩 競馬場内

さて話を競馬場に戻し、東門をくぐると、入場門の怪しさから一変して見慣れた地方競馬場の雰囲気が広がっていました。


年季の入った建物と地面のアスファルト。そしてモニターを見つめレースの行方を追いかける競馬ファン。更にはデンと構える大統領、えっ!大統領!?


場内散歩その2では笠松競馬場の内部を紹介してまいります。