笠松競馬場場内散歩その3ではパドックとダートコースの景色をご紹介します。
笠松競馬場はダートコースの内側にパドックがある珍しいシステムを採用しています。
夏以外は西日が心地よさそうな笠松競馬場の屋外観戦席です。
JRAの競馬場のように、ひっきりなしに大音量で調教VTRやターフトピックスを放映することはありません。
笠松競馬場は水沢競馬場と同じく巨大スクリーンがなく、場内のスピーカーも少ないので静かに競馬を楽しめます。
何人にもせかされることなく、淡々と進んでいくレースの中で、自分が勝負したいレースにだけお金を投じる。大人の競馬が楽しめます。
笠松の競馬マスターはレースでもないのに真剣にコースの方向を見つめている。その眼差しはマムシの鋭さのよう。さすが斎藤道山の郷・美濃の達人たち。
では視線の先にあるものは一体なんでしょうか。
え!?
馬、馬、馬。
そうなんです。笠松競馬場のパドックはダートコースの内側にあるのです。
本馬場に出るのが楽で馬に負担がかからない利点はありますが、他の競馬場に比べて馬が見えにくいです。馬体の張り、歩様、何も分かりません。
管理人はパドックで馬を下見しても馬券の収支に好影響を与えないので笠松競馬場のパドックの造りでも構いませんが、パドック党は大苦戦しそうです。
ところで、笠松の競馬の達人たちはパドックを真剣に見つめて色々とチェックされてましたが一体何を見ているのか興味があります。
騎手はパドックまでマイクロバスで移動します。
南関の競馬場で笠松のパドックが放映されるとき、一体どれだけ辺鄙な所にパドックがあるのか気になりましたが、コースの真ん前でした。現地で見ると映像では分からない事が明らかになります。
笠松競馬では毎レース騎手がファンに向かって一礼します。軍隊的な儀式は他所の競馬場では見られません。
ファンは礼をされた後に「よっ!一発頼むよ!!」と声を掛けたら盛り上がりそうです。一発掛け声を入れてもよかったのですが、何せこの日は車で東京からほぼ休憩なしで来ていたので体力が残っていませんでした。ですから、ぐったりしながらパドックの光景を眺めていました。
パドックから場所を移し、上の写真は4コーナー奥のポケット地点です。
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収益源が慢性的に不足している笠松競馬場にとり貴重な広告収入。いくらもらっているか気になるものの敢えて深く突っ込みません。
名鉄線は笠松競馬場の敷地をなぞるように大きな弧を描いて走ります。
ゴトンゴトン。ゴトンゴトン。
鉄道が橋脚を通る音が聞こえる中でレースは行われます。
4コーナーで残り300mですか。3コーナーからラストスパートですね。
笠松競馬場も他の地方競馬場と同様に観客席より馬場の方が高い位置にあるためレースの迫力がよく伝わってきます。
それと笠松競馬場はコーナーワークを近くで見る事ができるのが特徴だと思います。
南関東の各競馬場の4コーナーは観戦ゾーンから離れていて笠松のような迫力は味わえません。一所懸命馬がゴールを目指す姿を目に焼き付けるなら笠松がオススメです。