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世界遺産・平泉をドライブする
水沢競馬場から30km足らず離れた所に世界遺産の町、平泉があります。
平泉は平安時代に大量の黄金を背景に国内はもとより中国果てはアフリカまで交易の幅を広げ、当時の日本第二の都市として栄えました。日本が黄金の国ジパングと呼ばれていたのは平泉の貿易によるものといわれています。
現在はゆっくりと時の流れる静かな農村で、かつて日本第二の都市を誇っていた面影はありません。
かの松尾芭蕉も「夏草や 兵どもの 夢のあと」と平泉の栄枯盛衰を詠いました。
平安時代の歴史そして世の無常観をたっぷり味わえる平泉は半日で全て回れるコンパクトな町なので、ドライブで立ち寄るのに向いています。
金鶏山
平泉世界遺産群を構成する山です。
金鶏山自体は源義経の妻子の墓以外は変哲もないのですが、観自在王院跡との組み合わせで評価されています。
観自在王院跡で日の入りを見ると、丁度太陽が金鶏山へ綺麗に沈むよう設計されていて、浄土思想を見事に表した奥州文化として評価されています。
もう少し詳しい話は「世界遺産金鶏山」に記述しています。(連携ブログへ移動します)
毛越寺
毛越寺は奥州藤原氏二代目の藤原基衡の命により建てられた浄土教のお寺です。
藤原基衡は当時の権力の中心であった京都からの無理難題に真っ向から抵抗した剛の者で、奥州の領民を理不尽な搾取から守ったと言われています。
藤原基衡は文化面でも京都に負けないものを建てようとして、毛越寺を建立したと言われています。
もう少し詳しい話は「世界遺産毛越寺」に記述しています。(連携ブログへ移動します)
観自在王院跡
観自在王院跡は毛越寺を建立した藤原基衡の妻が建てたといわれています。
御堂に阿弥陀如来が祀られ、お堂の内部には京の風景が描かれていた事から浄土への思いと京都への憧憬が窺えます。
舞鶴が池という京都を思わせる池が広がっています。
もう少し詳しい話は「世界遺産観自在王院跡」に記述しています。(連携ブログへ移動)
無量光院跡
無量光院跡は奥州藤原氏の三代目秀衡が毛越寺の付属寺院として建立しました。
宇治の平等院鳳凰堂を真似て、更にその上を行くものを造ろうしたそうです。
当時の奥州では金がよく獲れたので平泉は豊かな町でとても栄えました。
藤原秀衡の時代が奥州藤原氏の文字通り黄金時代であり、その勢いが平等院鳳凰堂を超えるものを建ててやろうという気持ちにさせたと思います。
もう少し詳しい話は「世界遺産無量光院跡」に記述しています。(連携ブログへ移動)
柳之御所史跡公園
世界遺産を構成する遺跡群には入っていませんが、ここ柳之御所は平泉の政務が行われていた場所といわれていて、平泉の歴史を学ぶ上で外せない史跡です。
中尊寺の装飾には当時の日本では流通していない宋(今の中国)やアフリカで獲れる物が付けられていて、当時どのようにして入手したのかを解き明かすカギが柳之御所に眠っている可能性があるようです。
もう少し詳しい話は「柳之御所」に記述しています。(連携ブログへ移動)
高館義経堂
高館義経堂は源義経が奥州藤原氏四代目藤原泰衡に裏切られ、ここで自害したと言われている建物です。
義経は兄頼朝に主流派から追いやられ、失意の中、奥州藤原氏三代目藤原秀衡を頼りました。
秀衡も源氏と朝廷に貢献してきた義経をかばうことで頼朝と朝廷に存在感を示そうとし、息子たちにもその旨を告げていました。
ところが秀衡が急死し、四代目泰衡が頼朝軍と戦うか義経の首を差し出すかという頼朝の圧力に屈して義経を裏切ります。
裏切った泰衡も間もなく頼朝によって滅ぼされ、栄華を誇った平泉は権力も経済力もない町になってしまいました。
その無常観を松尾芭蕉が俳句にしていて、その舞台が高館義経堂です。
もう少し詳しい話は、というか既にだらだらと記述していますが「高館義経堂」に記述しています。(連携ブログへ移動します。)
中尊寺
中尊寺は奥州藤原氏初代藤原清衡が前九年、後三年の役で出た多くの犠牲者を供養するために建てられたお寺です。
急坂を延々と上る道中には様々は建物があり平泉文化を楽しめます。
一番突き当りの建物には金色堂という黄金でできたお堂が飾られています。骨董品マニアには堪らない重要文化財がこれでもかと飾られています。
もう少し詳しい話は「世界遺産中尊寺」に記述しています。(連携ブログへ移動します)
達谷窟毘沙門堂
達谷窟毘沙門堂は奥州藤原氏より少し時代を遡り、坂上田村麻呂が阿弖流為を征伐したときの拠点として使われた場所といわれています。
右の写真は毘沙門堂ですが、京都の清水寺をモチーフに造られているそうです。
もう少し詳しい話は「世界遺産達谷窟毘沙門堂」に記述しています。(連携ブログへ)
それとここには日本のアンコールワットと呼んでもいいような岩面大佛という遺跡があります。崖に大佛の顔が彫られています。
その画像等は「岩面大佛、日本のアンコールワット」に記述しています。(連携ブログ)
吾妻鏡
吾妻鏡を読むと世界遺産平泉に対する理解がグッと深まります。今回はマンガ本を紹介します。文庫より読みやすいので時間を取られません。(外部サイトへ移動します)