川崎競馬場グルメ特集 前編
川崎競馬場グルメ特集前編ではパドック周辺の店舗と2号スタンド1階のグルメスポットをご紹介します。
ピリ辛焼きそばは川崎競馬場グルメの代表格。
ここの味は他の焼きそばにはないオンリーワンのテイストです。
それでは川崎競馬場グルメをお楽しみください。
屋上の照明が爛々と輝く川崎競馬場のスタンド。
このスタンドのそこかしこに川崎競馬場のファンを魅了してやまないB級グルメが存在します。
よっしゃ、一丁食ってやるか!
馬券は二の次。まずは競馬場メシを楽しむのが川崎の流儀です。
1号スタンドを通り抜けて正門の方へ進むとグルメ王国川崎競馬場の旗艦店的存在の焼きそば店があります。
正門から入場した場合、入り口からそのまままっすぐ進むとあります。
2016年の改装によってお洒落な雰囲気に変わってしまいました。内馬場の長閑な公園と言い、公営ギャンブルに付きまとう柄の悪いイメージを微塵も感じさせません。
これまで舌をヒリヒリさせながらガッツいていた焼きそばでしたが、これからは上品に食べなきゃらなくなるのかと思われた皆さん、絶対無理と断言しましょう。
川崎名物のやきそばの味はリニューアル後も健在で、いい意味で上品に食べる事を許さない美味しさです。
やきそば。
大盛に見せかけているとか小手先の誤魔化しはしていません。正真正銘の大盛です。
川崎のやきそばはピリ辛加減が絶妙で一度口にすると箸が止まらなくなります。
また食べたくなる中毒性の高いやきそばです。
食べる際はペットボトルの水が無いと苦しみます。場内に無料給茶給水サービスはありますが、紙コップ1杯の水でどうにかなる辛さではありませんから、あらかじめ用意しておくのが得策です。
焼きそば以外のメニューの一つ、フランクフルト。
やきそばとフランクフルト。
縁日や夏祭りで何十年も愛され続けてきたメニューがグルメ全盛の今日においても人々を魅了する。
「1日○○しかとれない●●産の▲▲を■■時間××した★★」
過剰に修飾された食事と対照的な響きも良い。実力は互角以上かも。
馬券を数枚買ってからスタンドへ移動し、やきそばとフランクを食べながらレースを見る。
贅沢な時間が楽しめます。
正門と焼きそば店の間、やや2号スタンド側の奥まった場所にたたずむおむすび店の春風。
おむすび店と表現しましたがそばも好評販売中です。
カレーそばが結構イケています。
2015年に新発売された春風の豚しょうが焼丼です。
ご飯の上に千切りキャベツを敷いて、その上に豚の生姜焼き、紅ショウガそれに温泉卵が乗っかっています。
生姜と特製のたれがいい味を出しています。あ、今気づいたけどWショウガなんですね、この丼は。
成人男性にとっては控えめのボリュームになっているので、他のメニューと組み合わせることをお勧めします。
私が組み合わせたのは名物の焼きそばで、これが絶妙の相性でした。
焼きそばはかなり辛いので口の中がピリピリするのですが、この豚しょうが焼丼のご飯がその刺激を和らげてくれます。
更に有難いのは生姜焼き丼の脇役的存在の温泉卵で、この温玉のマイルドな味わいが焼きそばのピリピリと合わさり、未体験の美味しさを生み出します。
正門の左側に位置する人気のあるコロッケ店です。
この店も外してはいけません。
揚げ物とアルコール類を売っています。
(左)チキンフライ (中)あグーメンチカツ (右)コロッケ
名物の揚げ物3種。
全て買っても懐が痛まないお値打ちプライスです。
チキンフライは味付けがされていないので、あっさりしています。
お店の前に塩、ケチャップなど必要なソース類が置いてあるので、アクセントの欲しい方はそちらを使うことをお勧めします。
次にあグーメンチカツ。
あグーの由来はまだ聞いていません。agout?フランス語でしょうか。金沢競馬場のargenteといい地方競馬には国籍不明のワードを見かけます。
屋外で競馬をしながら食べるメンチカツはとても美味しいです。正統派のメンチカツなので期待に背きません。
3つの中で最も知名度の高いコロッケです。
川崎競馬場のグルメを紹介しているウェブサイトの殆どが良い評価をしていて、実際に評判通りの美味しさです。
たっぷりとジャガイモを詰め込んだボリューム満点の一品です。
こんなにイモを詰め込んだら熱が中まで通らないんじゃないかと心配する位ジャガイモだらけですが、中までアツアツです。
ともすればジャガイモ揚げに成り下がってしまいそうなジャガイモ含有量ですが、それをコロッケたらしめるミンチ肉と絶妙の塩コショウの味付けです。
こんなコロッケは初めてです。
川崎競馬場にしかないオンリーワングルメ、必食です。
チキンフライ、メンチカツ、コロッケの3つを一度に食べるともう満腹です。
胃袋の許容量に自信のある方以外は分けて食べることをお勧めします。
川崎スパーキングナイターの夜は長いですからね。
川崎競馬場の2号スタンドは改装によって大井競馬場に劣らぬ近代的な空間が誕生しました。これだけ綺麗になってしまったら道端に痰を吐いたり歩きたばこをすることができなくなってしまいます。
建物の進化のスピードにベテランのファン方が適応できるのかたまに心配するのですが、これまた見事に適応されていて、床には痰もガムも吸い殻もありません。
そんな2号スタンドのとっかかりにある中華料理店、らーめん坊。
競馬場内の食事処?と疑うくらいクオリティの高い中華が食べられます。
広東麺とサンマー麺がお勧めです。
とろーり餡かけ系のメニューを得意としているような感じです。
店内の券売機で食券を買って店員に渡し、座席で待っていると運んできてくれる形式です。
席は常に満席に近い人気店ですが、汁物以外の商品はテイクアウト可能との情報をいただきました。らーめん坊の味を体験する機会がぐんと増えましたので是非に。
サンマー麺。
娯楽施設の飲食店の麺類は殆ど具が入っていないのが相場ですが、らーめん坊のサンマー麺はたっぷり具材が投入されていて食べ応え十分です。
らーめん坊で美味い中華を食べた後に日本の定番スイーツ今川焼を頬張るのが川崎競馬場グルメの黄金ローテーションです。気多屋といいます。
2号スタンド1階にあります。らーめん坊から旧3号スタンド(4コーナー方向)へ進むと見えます。
お手頃価格で味は間違いのない美味しさです。
それと気多屋のお店の最前線で頑張っているお母さん。(※画像は改装前のものです)
相当ご高齢のはずですが、夏の暑い日、冬の寒い日、いつ来ても元気な声で店を盛り上げていらっしゃいます。
おいしいところいかがですか?(若干違うかも・・・。)その明るい掛け声で心がとても温まります。
声をかけてもらうと明日への活力が湧いてきます。
血の通ったやり取りは中央競馬が放棄したファンサービス。
温かい心遣いは川崎競馬場の醍醐味の一つです。