場内散歩
入場門を入ってはじめに現れる広場です。
常設のフードコートと期間限定と思われる露店が腹を空かした競馬ファンを歓迎してくれます。早起きして長距離を走ってきた旅打ちファンの食欲を喚起します。
訪れた時が夏だったのでとても暑苦しかった記憶が残っています。
地元の名産品を売る臨時店舗から、いらしゃいいらしゃいの景気の良い掛け声。
食の逸品を物色する競馬ファン。活気があって賑わっている場所です。
新潟競馬場のパドックは正門からまっすぐ進むと現れます。
東京競馬場のパドックに比べてフラットに造られていますが、多くの観客が立ち見できる場所は広く確保されています。
また建物からパドックが見える設計なので、人垣で馬が見られない場合は建物からパドックを確認することができます。
新潟県の夏は豪雪地帯からくるイメージに反して蒸し暑いです。
日本海に近い立地の影響か、訪れた日は湿度が非常に高かったように思いました。
来場時の衣服は高温多湿の環境に耐えられる服装が望ましいです。
はっきりとした色使いをしているパドック周辺です。
建物は新しく、馬はキビキビと歩き、地方競馬場のパドックと全く異なる雰囲気を醸しています。
周回するジョッキーたちが間近で見られます。いわゆる撮り馬ファンに優しいパドックの造りです。
東京競馬場の馬場内にあるキッズプレイスペースに似た場所は、新潟競馬場ではパドックを過ぎた所にあります。
コンパクトバギーカーが乗れる場所、ミストシャワーエリアで涼を取る場所、そして水遊びで楽しめる場所など、夏の競馬場を楽しむ施設があります。
馬券を買いに来たお父さん連中が馬券よりこちらのプレイスペースに夢中になってしまっても不思議ない充実ぶりです。
館内は空調が効いていて快適に過ごせます。
2011年東日本大震災の遭った年の首都圏は節電が求められていて、農林水産省と関係の深い日本中央競馬会は当然国家の手先として見本を示さなければならなかったのでしょう。
かくして真夏の東京競馬場はごく一部(冷気が感じられたのは関係者入り口付近からなのでおそらく馬主と従業員のいるエリア)のみ冷房がかかっていて、それ以外の場所は空調がオフにされました。
外気が吹き抜ける開放的な場所ならともかく、東京競馬場のフジビュースタンドは密閉性が高いので蒸し風呂状態になっていました。
そういう夏競馬を体験しているので、この日の新潟競馬場の館内はとても快適に感じられました。
快適に競馬が楽しめる事はとても恵まれていて、そのような環境にいるのはとても幸せな事なのだと改めて認識し直しました。
東京競馬場の馬券売り場に近い内装でした。広々としています。
肘と肘をぶつけ合うことはなく、マークシートを記入する時にストレスを溜めることはないでしょう。
再び屋外に移ります。
新潟競馬場のウィナーズサークルの地面にはトキのイラストが描かれています。
ウィナーズサークルでイベントをしている最中はここに人垣ができますので、ゲストタレントがトークショーをするときは事前に陣取りが必要でしょう。
大井競馬場の賞典台は人が少ないのもあるのでしょうが、中の人との距離がとても近く感じられます。
直線前の観戦エリアです。新潟競馬場は総天然芝となっています。
かつての船橋競馬場の総人工芝でした。競馬場ごとに個性があります。
写真では分かりませんが、外は高温多湿の環境です。熱中症対策は必須です。
空を見上げれば日本海側らしい灰色の空模様です。
屋外観戦エリアを阪神競馬場のようなタイル張りにしてしまうと、空と地面が灰色にり殺風景になりそうです。鮮やかな芝生を敷き詰めるアイディアはさすがJRAです。
ご覧のとおり新潟競馬場はどこでも楽しく競馬を楽しめるつくりになっています。
繰り返しになりますが、暑さと湿気が堪えるので、夏場は熱中症には注意した方が良いと思います。特に東京から車をかっ飛ばして来た人は当日輸送のダメージがありますのでご注意ください。