場内散歩その2
このページでは阪神競馬場のもう1つの目玉であるセントウルガーデンを中心に屋外の観戦エリアをご紹介します。
六甲山麓を1コーナー側に臨む景色は、山の見える競馬場の中でも屈指の美しさです。
4コーナー側には芝生で観戦できるエリアがあります。
ターフヴィジョンのサイズは不満なく、小高い丘のようになっていますから、レースがどうなっているかは芝生エリアから確認できます。
ただし馬券売り場へ行くのに時間がかかるので、のんびり競馬に取り組むファン向けの場所だと思います。
それにしても景色が素晴らしいですね。
青い空に鮮やかな芝それに深みと柔らかさのある六甲山麓の緑。何度見ても心が和む素晴らしい景色です。
阪神競馬場のある宝塚市のお隣の西宮市は、関西で住みたい街ナンバーワンをここ30年で25回以上取っていたような記憶があります。
物資とインフラの充実度では敵いませんが、居心地の良さは東京を軽く凌ぎます。
東京大阪間が1時間で結ばれるようになったら阪神間の住宅街はかなり注目されるでしょう。何年後になるかなー。
セントウルガーデン
阪神競馬場名物のセントウルガーデン。
競馬と全く関係ない公園を競馬場の敷地内にこれだけのサイズで作ってしまう浪漫。
ファンから調達した潤沢な資金を持つJRAしかなしえないドリームプロジェクトです。中央競馬ファンに多謝!
セントウルガーデンは平日も入る事ができます。入場できる日はJRA公式ホームページの「阪神競馬場公園地区の平日開放のご案内(外部サイトへ移動します)」で確かめる事ができます。
入場料は無料で、お子様の遊び場、お年寄りの憩いの場に適しています。
シンメトリーの美。
さわさわと噴水が穏やかに湧き上がる。
緑は多めで花はアクセント程度。
規則的に白ブロックの道が直線的に走り、自然の中に人工的な秩序が組み込まれる。
このバランスが、訪れるものに安らぎを与えてくれます。
阪神競馬場のシンボルであるセントウル像。
セントウルはギリシャ神話に出てくるキャラクター・ケンタウロスを英語読みしたもので、半身が人間で残りが獣の生き物です。
なぜ阪神競馬場にセントウル像を建てることなったのか、その由来は不明です。
え?阪神だけに半身が馬のようなセントウルに目をつけたって!?
阪神競馬場を知れば星座にうるさくなれる。
さて話は変わり、阪神競馬場のレース名には星座を由来とするものが多く、セントウルをはじめ沢山の星座がレース名になっています。
キラキラネームのオンパレードと言えるくらい星座のレースだらけです。
シリウスステークスはおおいぬ座、プロキオンステークスはこいぬ座、ベテルギウスステークス、オリオンステークスはオリオン座が由来で、阪神競馬場のレースで冬の大三角形ができるのをご存知でしょうか。
私は天文学者ではないので知らなかったのですが、冬のダイヤモンドという六角形もあるそうで、それは上記3つにポルックス(ふたご座)、カペラ、リゲルが加わるそうです。そういえばポルックスとカペラもレース名になっていましたね。
キリが無いのでほどほどにしますが、他にもアルデバランステークス(おうし座)、アンタレスステークス(さそり座)、スピカステークス(おとめ座)。阪神間の地名を冠したレースと同じくらい星座にまつわるレース名があります。
ところで南関東競馬を楽しんでいる競馬ファンなら、大井競馬のトゥインクルレースでも沢山名前が付けられている事を思い出すでしょう。
大井競馬場は冬場以外はナイター開催で、星空の下で競馬を行うことに因んで星座の名前を冠したレースが行われています。夏には夏の大三角形からアルタイル賞やデネブ賞など聞いた事ありませんか?
もっとも大井競馬場は阪神競馬場より響きが武骨で、基本的に「ステークス」ではなく「特別」がつきます。しし座特別、うみへび座特別など。地方競馬らしさが出て素敵じゃないですか。
レース名には各競馬場の押し出したいイメージが映し出されています。
こうなってくると阪神競馬場がペガサスステークスを放棄した事と、アンドロメダステークスが京都競馬場で行われる事が謎です。時が経てば解明されると期待しましょうか。