場内散歩その1
水沢競馬場の入場門とそこをくぐった先に広がる広場をご紹介します。
水沢競馬場の入場門。「絆をむすぶ。夢をつなぐ。」
東北地方の経済規模は首都圏に比べると小さいです。したがって1人1人に求められる震災復興への負担は重くなります。
首都圏で叫ぶキズナ、ユメと、この看板に描かれている絆、夢は意味が違う意味を帯びているように見えます。
ポカリスエットを連想させる爽やかなデザインで描かれた「IWATEKEIBA」の文字。
実はここまでの写真で水沢競馬場で働く人と遊んでいる人ひとりも写っていないのにお気づきでしょうか。誰もいない場外馬券売り場。興味が湧いてきます。
入場門の上に飾られているレリーフ。
このテのオブジェは時が経つにつれて作品の良し悪しが露になります。
入場。デコボコしたコンクリートの地面は震災で傷んだのか不明です。古い体育館のような馬券売り場と大きな木が一本立っています。
木の下には何人座れるのか分からないベンチと地元の方が置かれたと思われるプランターが交互に並んでいます。
憩いの場として使用できそうです。
色鮮やかな花が育てらているところに地元関係者が水沢競馬場を盛り上げていこうとする気概を感じます。
人がいないと全体的に暗い印象を与えますから、少しでも明るくして水沢競馬場を盛り上げていこうという狙いでしょう。こういう真心のこもった工夫が最近とても心に響きます。年をとったのかな。
一旦中庭広場を離れ本馬場方面へ行ってみましょう。こちらはパドックです。
砂場の中央に岩手競馬のマスコットが描かれていて、その周りを馬が周回するものと思われます。浦和競馬場以上にコンパクトサイズで目が回りそうです。
桃色と白色の花が競馬開催日でなくても存在感を放っています。
出走馬の掲示板。左下にある緑のウエスタン風の扉から暴れ馬がでてきてロデオが始まっても違和感の無い雰囲気です。
木造建築が伝統ある地方競馬場のオーラを放っています。
さて再び中庭広場へ。こちらは茅葺き屋根が味わい深い、何かを祀っていると思われる建物です。
演出でも大道具でもない茅葺き屋根を間近で見たのは今回の東北旅行が初めてです。
岩手県では至る所で茅葺き屋根の家屋等が見られます。昔の建物が数多く残る京都でも茅葺き屋根は見かけなかったですから、ある意味新しいものを見た気分です。
何かがいる(いた)と思われる空地で、本日はお休みの様子です。
管理人が子どもの頃に遊んだドラゴンクエストⅢというテレビゲームの中でテドンという村がでてくるのですが、水沢競馬場の雰囲気がテドンの村を連想させます。
テドンの村を簡単に説明すると、夜は普通の村なのに昼間になると村人と家畜がすっかりいなくなる不思議な村で、水沢競馬場に本来いるべきはずのものがいない不思議な状態と通じるものを感じます。
水沢競馬場も夜になると人が現れるのかな・・・。